考える力を高める方法
子供を育てる立場になると、子供に関する情報がやたら目につくのだが、その中でも特に気になるのは、
「考える力」なるものについての情報がやたらに多いことだ。
確かに、自分では何も考えず、言われたことしかできない人(もしくは言われたことすらできない人)が子供だけではなく、大人にも増えているのを現実世界ではよく見かけるので、
子供たちの将来を案ずる親としては、自ら考えるという習慣を子供にはもって欲しいとは思っている。
だが、そもそも考える力なるものが、具体的に何を示しているのかよく分からないし、それを語る人の立場や目的によって、考える力という言葉のもつニュアンスは変わってしまうだろう。
そんな曖昧なものを断定的に論ずること自体かなり雑な気がするが、僕なりに見てきたことを当てはめて、考える力を高めるために何をすべきかを説明させてもらうと(前置きが長くてスミマセン)、
端的にいうなら「疑問を感じるかどうか」だと思う。
と言うのは、例えば仕事でも、顧客や上司の言うことにただ従っているだけの人や、伝言ゲームしかできない取次おじさんみたいな人、マニュアルを律儀に守って、ただ漫然と作業を繰り返しているだけの人などをみていると、
何も疑問は感じないのか?と僕はいつも思っている。
僕なら、顧客や上司はなぜそういう要望を出すのか、なぜ価格が上がるのかとか、この作業はもっと効率化できるハズだとか、社会はなぜこんな不合理なのかとか、
その背景に隠れているであろう仕組みや感情などに常に疑問をもって物事にあたっているつもりだ。
自分が他者に比べ考える力が高いとは思わないが、疑問を感じる性質はおそらく普通の人よりも強い。
疑問を持つことから、すべては始まり、自然と考えることが増え、脳を最大限生かすことができるのではないか。
しかし、最近の子供だけでなく大人たちも含め、僕が見ている限り、情報を鵜吞みにし、ある意味素直になんでも受け入れてしまうような性質の人が増えているように思う。
これはある種、安全安心な社会が生み出した副産物なのかも知れないし、権力者に従う方が楽だと言う諦めの結果なのかも知れない。
いずれにしても、自分の育てている子供たちには、日常にあふれる情報を鵜呑みにすることなく常に疑問を持つこと、同時に自分の考えを恐れることなく実行する胆力を身に着けて欲しいと願っている。
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