最近の子が返事をしない理由
最近の子供は返事をしない。
うちの子もそうだし、同級生たちも返事をしない。
こちらが何か話しても、ボーっとしているだけ。
話聞いているのか?と思ってしまう。
また、最近の新入社員はまったくダメだと友人が言っていたが、何か教えても返事をしないらしい。
社会人になってもそうなのか。
これはもはや社会問題だなと思っていた。。。のだが、
いや、そうじゃないのかもと最近は考えるようになった。
実は、返事をすることがある種の特殊な行為だったのではないか。
これに気が付いたのは、外国人と話をしているとき、欧米系であれ、アジア系であれ、日本人ほど相槌や返事をしない。
※ただし、こちらの話を聞いていないという風には感じないので、ボディーランゲージ的なことで反応しているのだろう
つまり、話す相手の目を見て返事をしろみたいな躾は、古い日本独特の価値観で、世界基準からみれば、ある種異常なことだったのかも知れない。
いつからそういうシステムに変わったのか分からないが、返事をしない若い世代はむしろ世界基準で、逆に返事をしろ!みたいな我々おっさん世代はいずれ消滅する美しい国ニッポン(皮肉)なのだろう。
まとめると、我々おっさん世代は、相手のレスポンスがないと不安になっちゃう心配性世代なだけで、実は若者はちゃんと話を聞いていると言うこと。
返事がかえってこない不安を、返事しないなんて常識のないやつだと価値観を押し付けて、返事というある種のコストを相手に押し付けるパワハラ野郎になっているのだ。
だから少し反省して、子供たちに返事をしなさいと押し付けるのは、今後なるべく辞めることにする。
もちろん返事をする方がコミュニケーションがスムーズだと思うし、リアクションの良い人の方が人に好かれると思うので、その構造に関しては説明していくが、それを選択するかどうかは子供たちに任せる。
ただ、逆に言えば、返事と言うある種の合意形成の確認方法や円滑なコミュニケーション(スキル)を失うわけなのだから、自己責任の範囲が広がるとも言え、子供たちはより厳しい社会で生きていかねばならないのだろうなとも思う。
それが大変な未来なのか、逆に明るい未来なのかは分からないが、あいつ、返事なんかしてる、キモイみたいに思われる日も来るかも知れない。
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