謝らない人々

立て続けにこんなことがあった。

あるお店に電話で予約をいれたのだが、その30分後くらいに店のスタッフから電話があり、

別の日付をみていて、先ほどの予約がゴニョゴニョゴニョ・・・

要点を得ない。

要するにそちらのミスで私の予約がとれないと言うことですか?

ミスというか別の日と勘違いしてゴニョゴニョゴニョ・・・

別の日なら同じ時間でゴニョゴニョゴニョ・・・

いやいや、そうじゃないでしょ。


また別の日にこんなことがあった。

巨大携帯会社のwifi契約をしたところ、いつまでも繋がらなくて、故障だとかエリアによって電波状況がゴニョゴニョゴニョ・・・

で、さんざん担当部署をたらい回しにされた挙句、お客様の契約が完了していないので、

改めて契約の手続きをして下さい、と。

おいおい、さっき契約(開通)の手続きしたでしょ。なんならお得意の品質向上のための音声録音を聞き直しなさいな。

2時間以上も電話で時間を無駄にさせておいて、大変申し訳ありませんの一言もない。


最近こんなことが増えている気がする。

僕ならまず最初に、申し訳ありません!こちらのミスで、と言う(実際自分のミスなのだから)。

しかし、彼ら担当者はすぐに謝罪の言葉は出ず、ゴニョゴニョゴニョ・・・と言い訳ばかり。


こんなことを思い出す。アメリカの企業と原料購入のやりとりをしていた際、全然違うものが届いて数千万円単位で損しそうになったことがある。

でもアメリカ人の担当者は謝らない。自分には責任がない、みたいな言い方をされただけ。

確かに日本人とアメリカ人とでは価値観や風習が違うので、そんなものんかなぁと思ったが(無事回収できた)、

まさか、日本人同士でもそのようなやりとりをしなければならないとは。

このような謝らない人が増えたのは、

・ミスをしても、それは会社の仕事の一環であって、私が謝るのは筋違い

・頭を下げるのはプライドが許さない

・怒られるのが怖いからゴニョゴニョ言い訳してなんとか逃げよう

みたいな、感覚があるような気がする。


さて少し視点は変わるが、昨今、世代に関係なく、現実世界で自分の考えを発言しない人が増えた(SNSでは罵詈雑言だが)。

この状況の素地には、自分が責められるのは怖いから、とにかく黙って嵐が過ぎるのを待った方が得だとか、誰かがなんとかしてくれると言うような風潮があるのではないか。

自民党政権がここまで強固なのは、このような逃げ体質、誰かになんとかしてもらおうと言う他力本願体質の国民が増え、

寄らば大樹の陰を信条とする民族性がより強化されたからではないのか。

いや、こうも思う。

こんな人間が増えたのは、子供時代に見てきた身近な大人たちがしょぼすぎて、

それを見て自然と自分たちも萎えてきて、しょぼい人間になってしまったのではないか。

つまり現役大人世代の我々ロスジェネの責任でもあるのか・・・

そう考えるとこの国の気持ち悪さの根源は、自分の気持ち悪さでもあると結論が出せるではないか。


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