出走は あくまで自分で判断すべき

今年は天候不順な年で、複数のトレラン大会が中止やコース短縮に追い込まれたようです。自分も小規模ながらトレラン大会を主催しているので、関連記事や情報を収集するようにしているのですが、次のような意見に出会ったことがあります。

荒天だったが開催と聞いて参加した。ランナーはみな寒さに震え、ぬかるみに足をとられ、低体温症になりかけている人もいた。自分はゴールできたが、それはたまたまでラッキーだっただけ。

やはり「主催者は中止にすべきだった」。

よく聞きませんかこれ。
僕は、この「中止すべきだった」を聞くたびに、疑問が頭を過ります。

と言うのは、なんであれ大会に参加するのは、参加者の自主判断なわけで、特にトレランのような自然環境に入り込む競技であれば、主催者の判断はあくまで判断材料の一つに過ぎず、最終的に自分の身の安全は(出走すべきかどうかは)、自分の責任で判断すべきではないでしょうか。

もしかすると、主催者よりも天候判断に長けた参加者もいるでしょう。そう言う人は自分で判断し、危険だなと思えば出走しなければいいのです。

知識がない人も、周囲の状況や自分なりの判断基準のなかで、「自分で判断」すればいい。いや、知識がないから判断できない、なんて言うのは、そもそも自然界に入り込む心構えができておらず、日々の生活から、己の責任感を鍛えなおすべきでしょう。

繰り返しますが、開催されたからスタートしたが、ひどい目にあったと言うのは全然違う。大会があなたを危険に追いやったのではなく、あなたが自らの意思で危険に飛び込んだのです。

もちろん、そりゃおかしいでしょ、みたいな判断をしちゃう大会もあるかと思いますが、だからこそ、スタートラインをまたぐかどうかは、自分で決めるべきなのです。

また、とある大会で、リタイアした人がまだ送迎の車が来ないと嘆いていましたが、そんなことは事前に分かっていることなのですから、自分の責任で、最適な場所でリタイアすべきなのです。それを主催者の準備不足のように言うのでは、主催者はヘリでも購入しないといけません。

最後に、若かりし頃、自衛隊の自動車教習所で言われたことを今でも思い出します。

「青は安全に通れることを示してはいない。法律上、通ってもいいが、それは周囲の状況を見て、自分で行けると思えば行く。あくまで自分で判断しろ。信号は目安にすぎないからな」

以上です。

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